セルフネグレクトが老人のゴミ屋敷問題の解決を難しくしている

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テレビのニュースなどでよく見聞きする「ゴミ屋敷問題」ですが、近年は引きこもりからゴミ屋敷に住むようになった若者や、マンションの一室が人知れずゴミで溢れている『隠れゴミ屋敷』など、新たな問題が話題になっています。

とはいえ、ゴミ屋敷に住む人は老人であることが多く、さらに、そこにはセルフネグレクトという問題が指摘されています。

老人が住まいをゴミ屋敷にしてしまう理由

ゴミ屋敷に住む人は老人が圧倒的に多い、ということには明確な理由があります。

社会とのつながりが希薄に

まず、歳をとって配偶者や家族に先立たれ一人暮らしをしているケースが多く、仕事をリタイアしているので社会とのつながりが少なくなっているからです。
定期的に家に訪れる人がいないと、家の中が荒れて危険な状態になっていても気が付く人がいません。

汚れた家を片付けるように声をかけてくれたり、掃除を手伝ってくれる家族がいないため、自分ではどうしようもない状態になっても頼れる人がおらず、また、経済的に困っていてもサポートを頼めず、やがて日常生活もままならなくなってしまうのです。

認知症による問題

そしてもうひとつ、認知症の問題があります。
年を取ることで認知症が発症する確率は高くなるので、いつの間にか認知症が発症し、本人も周りの人も気づかないうちに少しずつ症状が進んでしまっているということがよくあります。

身の回りのことができなくなり、食事をする、入浴をするというような当たり前のことさえ難しくなるので、当然、家の掃除をしたりゴミを捨てるといったこともできません。
家の中が汚れてゴミが溜まり始めても本人は気づいておらず、気づいても自分で片付けることができません。

このように、自分で自分の身の回りのことができなくなってしまう状態を、セルフネグレクトといいます。

セルフネグレクトの代表的な症状

ネグレクトは、子どもの世話をしない、育児放棄という意味で使われていますが、セルフネグレクトは自分自身の世話をしないということで、「自己放任」と訳されます。
具体的にはどのような状態を指すのでしょうか。

まず、セルフネグレクトの状態になると、自分の住まいをきちんと保つことができなくなります。
定期的に掃除をする、洗濯をする、ゴミを捨てる、片付けをするといったことが難しくなり、家の中が荒れ始めます。

面倒でやらない場合もありますが、病気や加齢のため、身体が思うように動かなくてうまくできないということのほうが多い傾向があります。

そして次に、自分自身の管理をすることができなくなります。
着替えをする、入浴をする、歯を磨くといった当たり前のことさえ面倒になり、何ヶ月もお風呂に入らなくなります。

このような状態になると、人前に出ることもほとんどなくなってしまいます。
やがてきちんとした食事をすることもなくなり、病気や身体のさまざまなトラブルを引き起こしてしまうのです。

一般的に、一人暮らしの老人がセルフネグレクトの状態になってしまうケースが多いといわれています。

セルフネグレクトからゴミ屋敷へと発展

セルフネグレクトの状態になると、かなりの確率で住まいがゴミ屋敷へと発展していきます。
もちろん、いきなりゴミ屋敷になってしまうわけではありません。
家の中が少し荒れているという状態からゴミ屋敷へと発展していくまでには、2つのステップがあります。

掃除・片付けをしなくなる

まず、セルフネグレクトの状態になると掃除や片付けをしなくなり定期的にゴミを捨てに行くことがなくなるため、家の中が荒れ始めます。
そうなると、汚れた家を見られることが恥ずかしくなり、誰かを家に招くことがなくなってしまいます。

周りの人やケアワーカーが訪問しても、追い返してしまうというケースがよくあるようです。
家族がいれば片付けを手伝ったりゴミを捨てるように声をかけてもらえますが、一人暮らしの老人の場合は、片づけをするように声をかけてくれる家族がいないので、早いスピードでゴミ屋敷へと発展していってしまいます。

精神的な歪みが生じる

そして次に、自分自身の世話をしないことで身だしなみが悪くなり、家の外に出ることが少なくなくなります。
不潔な姿を見られたくない、恥ずかしいという意識が働きますが、だからといって着替えたり入浴しようという行動には移せないのがセルフネグレクトの特徴です。

そうすることで汚れものやゴミが家の中に溜まり、ゴミ屋敷へと発展していくのです。
この状態になると、本人が意識を変えて片付けを決意したとしても、自分だけではもうどうすることもできません。

健康を脅かすセルフネグレクトの危険性

セルフネグレクトの状態からゴミ屋敷へと発展してしまうと、自力での解決は難しくなってしまいます。
ゴミ屋敷に住み続けることは身体に大きな負担であると同時に、不衛生な環境が健康を脅かし、病気やさまざまな身体の不調を招きます。

一人暮らしの老人がセルフネグレクトの状態になってしまうと食事を取らないというケースも多く、十分な栄養が取れないために重い病気にかかってしまうことも少なくありません。

セルフネグレクトとゴミ屋敷の問題を解決するには、行政のサポートや周囲の手助けが必要です。
本人が拒否する場合には難しいかもしれませんが、場合によっては強制的にも片づけをする、一時的にでも清潔な環境に移すといったサポートで、セルフネグレクト、ゴミ屋敷問題に陥ってしまった人を、健康被害などの危険から守ることができます。

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