ゴミ屋敷での孤独死〜セルフネグレクトが生み出す問題

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ゴミ屋敷を考える時、その根底に二つの問題が絡んでいることに気づきます。

一つは、「セルフネグレクト」と言われるものです。
「生活していくのに必要な最低限の行為を行わない」いわゆる「自己放任」の状態を指します。

そしてもう一つは、「孤独死」です。
「セルフネグレクト」の行き着く最悪の結果として「孤独死」があります。

ゴミ屋敷も孤独死も、発端はセルフネグレクトにあるという事をここで見ていきます。

セルフネグレクトとゴミ屋敷での孤独死の関係

では、セルフネグレクトとゴミ屋敷での孤独死には、一体どんな関係があるのでしょうか。

一見、ゴミ屋敷化する事とは接点がないようにも思えますが、セルフネグレクトという症状が次第にその人の家をゴミ屋敷化していくという負の関係が、そこにはあるのです。

毎年約2万人の方が孤独死で亡くなり、その8割以上がこのセルフネグレクトが原因となっています。
65歳以上の高齢者に多いのも特徴です。

セルフネグレクトに陥ってしまう原因は様々あります。
そのきっかけとなりやすいのが、それまで同居していた配偶者や親が亡くなり一人きりでの生活を余儀なくされるということです。

1日中、誰とも話さず近隣との付き合いもせず、また体力の低下に伴い気力も次第に失っていきます。
生きるための欲求を失った時、人はいとも簡単にその人生を放棄してしまいます。

このことから、セルフネグレクトは、「緩やかな自殺」とも言われるほど深刻な精神状態なのです。
セルフネグレクトを発症していると生活すること自体に興味がなくなってしまうので、自分に対しても全く無関心になってしまいます。

人はある程度のプライドがあるため、見た目などを意識して自分をよく見せようとする部分があります。
セルフネグレクトに陥ってしまうと、そういった自分自身をかまうという意識が全くなくなってしまいます。

結果として生活のサイクルが乱れ、昼も夜も関係のない時間の流れの中に身を置くことになるのです。
入浴もせず、食事もろくに取らず、洗濯・掃除はもちろんしなくなります。排泄したものをそのまま放置してしまうことすらあります。

カーテンを開けて日の光を浴びることもなく、窓を開けて新鮮な空気を吸うこともしない、こうした環境で精神的にバランスが崩れていくのは必然とも言えるでしょう。

そして、こうしたセルフネグレクトの方に共通するのは「人間関係を頑なに拒絶する」という点です。
頑固な性格である、プライドが高い、世間体を気にするなどのような従来の性質が人との関わりを更に遠ざけ、周囲からますます孤立してしまうのです。

親族や近所の人も初めは心配していろいろと声をかけたり、手助けをしようとするでしょう。
しかし、こちらの心配をよそに暴言を吐かれたり罵倒されたりなど、攻撃的な態度を繰り返されると人は当然のことながら離れていきます。

「自分を大切にしない」というセルフネグレクトがゴミ屋敷を生み出すことに深いつながりがあるのです。
そして更に、「孤独死」がその陰に常に潜んでいるということを忘れてはなりません。

ゴミ屋敷化を防ぐことは孤独死の防止につながる

「孤独死」の背景には「高齢化社会」「核家族」「未婚化」「少子化」などのあらゆる要因があります。
いわば「社会問題」として扱わなければいけない問題です。

決して個人やその家族だけの問題ではなく、いつでも誰にでも起こりうる現実なのです。
では、「孤独死」を防ぐためにはどのような対策をすればよいでしょうか。

高齢者の独り暮らし世帯にどのようにして地域や社会が関わっていくか、ましてやセルフネグレクトを発症している方には介入する余地がありません。
それならば、高齢者が孤立してしまう前に手を打つしかありません。

ここで頭に入れておかなければいけないのは、セルフネグレクト予備軍となる方たちの「頑な」な性格です。
彼らは自分からすすんで社会と関わりを持つことはしませんから、こちらからの働きかけが何より重要となります。

最近姿を見かけない、カーテンがずっと閉まったままだ、一晩中電気がついている、新聞がたまっているなど、おかしいと思えるサインを見逃さないことです。
地域住民による声掛けというとありきたりなようにも聞こえますが、この小さな積み重ねが本当に大切なのです。

町内会のイベントに積極的に誘うとか、老人会の係をお願いしてみるとか、声をかけ続けることがセルフネグレクトの芽を摘むことにもつながります。
それでも、どうしても応じない場合はどうしたらよいでしょう。

すでにセルフネグレクトを発症しているかも知れないという時は、プロの方に任せることも必要です。
医師の訪問医療やケアマネージャーに相談してみることで、少なくとも公に知らせることができます。

一番避けたいことは、「あの人は病気だから」「何度言ってもだめだから」と言って距離を置いてしまうことです。
個人で行動するよりも、地域ぐるみで行政を巻き込んでいく必要があります。

ゴミ屋敷化の根底には「孤独」があります。
その孤独を放置せずに「寄り添う社会」を作っていくことが、孤独死を防ぐ唯一の答えです。

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